それを読むと、その日どういう作戦だったのか、取り組み後どういう心理状態なのかを知ることができる。
初日の取り組みを終えた安美錦関のコメントは、「もう少し土俵の中心で引きが決められたら最悪でも同体にできた」。
いけんじゃろ!それじゃまるで、同体取り直しでもいいっていうふうに聞こえる。
勝たなきゃいけないんだから、同体、つまり引き分けを目指しちゃダメでしょ!
多分そういう意味ではないんだろうけど、どんな状況でも「引き分けでもいい」なんて考えは持つべきではないし、そもそも「引き」を認めてること自体が間違っている。
引いても、良いことなんてひとつもない。もし勝っても褒められはしないし、お客さんも喜ばない。それに、何より膝に負担がかかる。
両脚で踏み込まない分、古傷のある右膝には負担をかけずに済むかもしれない。でも、左膝には右膝の分も負担がかかる。全体重を左脚一本で受け止めるから。今みたいに、引いて左脚だけで受けてたら、近い将来必ず左膝も傷めることになる。そうなったら引退するしかないよ。
いつ引退してもいいという覚悟で土俵に上がってるとは思うけど、最後の取り組みが「引き」じゃ、みっともない。角界一の相撲巧者と言われる安美錦の相撲じゃないよ。
「体力温存のため相手の攻める力を利用する=引くこと」ではないと思う。動きをかわしたり、力を逃がしたりする方法は、引く以外にもあると思う。
安美錦関なら、それを見つけられる。少し頭を切り替えてほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿