2011年3月27日日曜日

そのとき母は


私の母親は料理嫌いである。インフルエンザで寝込んでいた一週間、母親は一度もお粥すら作らなかった。嘘のような本当の話である。

私は何を食べて過ごしていたかというと、パンである。買い溜めしてある菓子パンを毎日食べていたのだ。父親は昔の人なので、料理は全くできない。

私は、ご飯を炊いたり、お粥を作ったりする体力はなかったので、とりあえず何か口に入れるために仕方なくパンを食べていた。先ほど晩ご飯を食べたが、やっぱりパンだった。

母親は、料理に限らず、家事全般が嫌いである。いま始まったことではないので、特に期待はしていないが、病気のときくらいは母親らしく世話をしてほしいとは思う。しかし実際は、世話をするどころか、嫌々やってる感丸出しの洗い物や洗濯の音を無遠慮に響かせる。

明日から仕事へ行く。母親の無言の圧力から、やっと解放されることに幸せを感じる。


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