「尾道って、お好み焼きに砂ズリを入れるの?」
答えは、「NO」だ。
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最近、朝ドラ「てっぱん」に便乗して、観光協会が「尾道風お好み焼き」なるものを打ち出しているのだ。
その特徴が、鶏の肝である「砂ズリ」を入れること。
尾道市中心部(千光寺の下の辺り)で生まれ育った私も母親も、お好み焼きに砂ズリを入れるなんて初耳である。
だいたい、テレビで「尾道風お好み焼き」といって紹介している店は、観光客の訪れない郊外の、ごく限られた地域にあるところばかりだ。
観光の中心となっている地域の店で、お好み焼きに砂ズリを入れてるなんて聞いたこともない。
もしかしたら観光協会からのお達しで、最近入れ始めた店はあるかもしれないけどね。
そもそも「尾道風お好み焼き」なんて言葉自体、今まで存在してないのだ。
そういうメッキは、すぐ剥がれるのに…わかってないよな、観光協会。
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「尾道ラーメン」は、コンセプトは曖昧ながらも、既に一般に定着してるから認めざるをえない。
一応、ダシに小魚を使うということらしいが、そうじゃない店も「尾道ラーメン」と言われている。
重箱の隅を突くような話だが…
一方で、「尾道イタリアン」なる言葉を数年前から耳にするようになった。
尾道は港町で、イタリア料理に適した新鮮な魚介類が獲れるので、
自然とイタリア料理店が増えたようだ。
現在、海岸通りにはイタリア料理店が結構な数で増えている。
こちらは、尾道で獲れた魚介類を使うから「尾道イタリアン」と呼んでも
いいと思う。
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作為的な名物「尾道風お好み焼き」を知ってから、よその地方の名物も疑わしく思えてくる私であった。
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