2010年10月20日水曜日

悩める伯母

夏目漱石の「文鳥、夢十夜(新潮文庫)」を、昨晩から読み始めた。


恥ずかしながら、漱石の短編を読むのは初めてだ。


また姪に送ろうと思い、送る前に検閲とばかりに読んでいる。


数ページ読んで、果たして姪に送って良いものか自信がなくなってきた。


というのも、誤字がやたら多いのだ。


予想以上の誤字の多さに、姪が間違って覚えやしないか心配になってきた。


手元にある「超訳ニーチェの言葉」を送るほうが無難だろうか。


姪は、中学2年生だが。


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何故これほどまでに姪を可愛がるかというと、姪は私にそっくりなのだ。


顔立ちがはっきりしてきた頃から私に似ていて、

知らない間に産んだんじゃないかと自分を疑いたくなるほどだった。


成長すると性格まで似てきて、もしかしたら私が世間並に結婚して出産していたら

産むはずだった子ではないかと思ったほどだ。


それほど似ているので、正に我が子のように可愛いのである。


困るのは、似てほしくないところまで似ていることで、


揉め事が嫌いで、言いたい事を口に出さずに飲み込んでしまうところなどは、

絶対に似てほしくなかった。


ただ、似ていないところも勿論あって、

髪が私は直毛なのに対し、姪は癖毛である。


姪は癖毛なのが嫌いらしいが、私は姪のきれいな巻き毛を気に入っている。

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