商店街へ逃げ込もうと慌てて入った路地で、お蕎麦屋さんを見付けた。
古民家風の暖かい店構えに惹かれ、暖簾をくぐった。
入り口正面に坪庭があり、どこに座ろうか迷って、路地に面した窓辺の席に座った。
お品書きは、冷たい蕎麦が二種類と温かい蕎麦が五種類あったと思う。
私は、温かい蕎麦の京湯葉蕎麦980円を頼んだ。
女は「京」と「湯葉」という文字に弱い。
しばらくすると、蕎麦の香りが漂い始め、ザルで水を切る音がして、5分ほどで、熱々の蕎麦が運ばれてきた。
丸みのある丼に、泡雪の中に咲いた花のように湯葉が並べてあった。
蕎麦は、細く白く香り高く、茹で加減も程よかった。
ワサビを溶き、湯葉を絡めると、また違う味が楽しめた。
お出汁は、豆乳のまろやかさと出汁の風味が、丁度いい割合だった。
あんまり美味しいので、全部飲んでしまった。
若いご夫婦がされているようで、調理はご主人で接客は奥様、と分担されていた。
余談だけど、奥様が可愛いかった。
1 件のコメント:
おいしそうですね・・!
女は"京"と"湯葉"という言葉に弱い・・(笑) 確かにそうですよね!
湯葉のお蕎麦ですか・・・いいなあ・・一度食べてみたいです!
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