2017年10月15日日曜日

かわいそうなシニア

本当に、この記事のとおりで、私の職場にも「居丈高なシニア」が、たまに訪れる。

金曜日も、自分の説明と理解が悪いのを棚に上げて、不機嫌になり悪態をついた老婦人が来た。

こちらは立場上、相手を否定できない。

特に、そういう「自分は絶対に正しい、何一つ間違っていない」と思っている人を否定しするのは危険である。

そんな性格だから、誰も正しいことを教えてくれないのだろう。

大人になると、わざわざ相手に嫌われるかもしれないようなリスクを犯してまで、赤の他人に忠告や注意をしない。

まして、職員と客なら尚更だ。

金曜日の老婦人も、今まで何度も書いていると言う書類は未記入だらけで、
1ヶ所書いては書類を突き付け、再び未記入箇所の指摘と記入のお願いをする、というのを何度か繰り返した。

初めて来た方だったので、きっと普段は家の近所の小さい支店に行っているのだろう。

そこでは恐らく暗黙の了解で、職員が書類の大部分の記入をしているに違いない。

自分で書くよう促すと、ギャーギャー面倒くさいから。

帰り際、その老婦人は私に「あなた、名前なんていうの?」と高飛車に尋ねてきた。
脅しのつもりだろう。

しかし、誰かに話したところで、その老婦人の性格や言動では、共感しつつも苦笑いされて、裏で密かに恥をかくだけだ。

本人は気付いてないのだから、ある意味、幸せかもしれない。

いや、どうかな。

他のシニアの方は、旦那様やお子さんが付き添ったり、若い方が代わりに来られている。

でも、その老婦人は、脚が悪くてよたよた歩くようなのに、誰も付き添わず一人で、自宅から離れた支店までわざわざ船に乗ってやって来た。

孤独で寂しいのだろう。

あんな性格だから誰も寄り付かない。

一人を楽しめれば良いが、そんな性格でもなく、寂しさからくる苛立ちが更に人を遠ざける。

かわいそうに。

ああはなりたくないね。
気をつけよう。