2008年2月22日金曜日

庭を通じた出会い(長文)

重森三玲作の庭が、福山市内の桑田さんというお宅にあることは、
以前から知ってた。

重森氏が福山に来たのは鞆町の安国寺の庭園改修が最初で、
それから数軒の民家の庭を手掛けている。
(あとで調べたら、桑田家が最初だった)


私は考えた。
有名な作庭師が来ていることを知った地元のお金持ちが、

うちの庭も作ってくれと依頼した。。のではないか。


ということは、鞆町にある家か?
鞆町に地域を限定して、桑田という苗字で検索開始。
すると、坂本龍馬が滞在した商家が、

桑田という苗字であることをつきとめた。


これは、実際に行って確かめるしかない!
仕事を終えて、鞆町へ直行。
鞆の町並みに入るとすぐ、その家はあった。


門前に一台のトラック。車体には「庭譚」の文字。

塀の隙間から中を伺っていると、庭師さんが出てきた。
そして「このへんだけなら見れるよ」と、門の中を指して言った。


これも何かの縁だ。
勇気を出して尋ねてみた。
「あのぅ。。 こちらは重森三玲作の庭ですか」


答えはNOだった。
鞆に来たいきさつを説明すると、それは福山駅近くのお宅だと教えてくれた。


それから、3月第一、第二の土日にすぐ近くの旧家が

一般公開されることも教えてくれた。
3月2日には、お茶会が開かれるので、そのときは庭を見ることもできるらしい。

三玲氏の手掛けたものではなく大正か昭和初期の作庭だが、

なかなか良い庭とのこと。


お礼を言って、そのまま鞆を出た。
終えてもらった福山駅近くのお宅へ向かった。

残念ながら、庭を見ることはできなかった。
庭師さんの話では、有名になってからの作品の雰囲気らしい。
漆くい壁に石組、木は一本も使わず、苔と白砂が敷き詰められているらしい。


そのお宅の隣には今マンションが建設されている。
家主さんによると、
(お店をされているので、入って声をかけてみた)
そのマンションから庭が見えるとのこと。


モデルルームを見るふりをして、マンションに入るか!
いや、でも、日本庭園は部屋から眺めて完成されるもの。
いつか見る機会に恵まれるよう、家主さんの店に通おう(^-^)


神様仏様、私を取り巻く皆々様、

今日は、素敵な出会いをありがとう。


そうそう!
後で、トラックに書いてあった屋号を手がかりにネットで検索し、

その庭師さんのブログを発見した。

(珍しい屋号なので、労することなくヒットした)

ちょうど龍馬が宿泊した家のことが書いてあった。
お礼と報告のため、人生初のコメントを書き込んだ。

庭師さん、ありがとうございました。

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