以前から知ってた。
重森氏が福山に来たのは鞆町の安国寺の庭園改修が最初で、
それから数軒の民家の庭を手掛けている。
(あとで調べたら、桑田家が最初だった)
私は考えた。
有名な作庭師が来ていることを知った地元のお金持ちが、
うちの庭も作ってくれと依頼した。。のではないか。
ということは、鞆町にある家か?
鞆町に地域を限定して、桑田という苗字で検索開始。
すると、坂本龍馬が滞在した商家が、
桑田という苗字であることをつきとめた。
これは、実際に行って確かめるしかない!
仕事を終えて、鞆町へ直行。
鞆の町並みに入るとすぐ、その家はあった。
門前に一台のトラック。車体には「庭譚」の文字。
塀の隙間から中を伺っていると、庭師さんが出てきた。
そして「このへんだけなら見れるよ」と、門の中を指して言った。
これも何かの縁だ。
勇気を出して尋ねてみた。
「あのぅ。。 こちらは重森三玲作の庭ですか」
答えはNOだった。
鞆に来たいきさつを説明すると、それは福山駅近くのお宅だと教えてくれた。
それから、3月第一、第二の土日にすぐ近くの旧家が
一般公開されることも教えてくれた。
3月2日には、お茶会が開かれるので、そのときは庭を見ることもできるらしい。
三玲氏の手掛けたものではなく大正か昭和初期の作庭だが、
なかなか良い庭とのこと。
お礼を言って、そのまま鞆を出た。
終えてもらった福山駅近くのお宅へ向かった。
残念ながら、庭を見ることはできなかった。
庭師さんの話では、有名になってからの作品の雰囲気らしい。
漆くい壁に石組、木は一本も使わず、苔と白砂が敷き詰められているらしい。
そのお宅の隣には今マンションが建設されている。
家主さんによると、
(お店をされているので、入って声をかけてみた)
そのマンションから庭が見えるとのこと。
モデルルームを見るふりをして、マンションに入るか!
いや、でも、日本庭園は部屋から眺めて完成されるもの。
いつか見る機会に恵まれるよう、家主さんの店に通おう(^-^)
神様仏様、私を取り巻く皆々様、
今日は、素敵な出会いをありがとう。
そうそう!
後で、トラックに書いてあった屋号を手がかりにネットで検索し、
その庭師さんのブログを発見した。
(珍しい屋号なので、労することなくヒットした)
ちょうど龍馬が宿泊した家のことが書いてあった。
お礼と報告のため、人生初のコメントを書き込んだ。
庭師さん、ありがとうございました。
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