竜安寺。
15年くらい前、一人で京都旅行をしたとき訪れたことがある。
まだ庭園に興味を持つ以前で、観光の流れで偶然立ち寄った。
夏から秋へ移る、ちょうど気候の良い頃で、そのわりに観光客が少なかった。
竜安寺の庭園を見たとき、空間の取り方の素晴らしさに感動した。
白砂に石が点在しているだけの簡素な作りながら、物足りなさは微塵もなく満たされていた。
方丈には私一人だった。
柱にもたれて座り、心地良い風を受けながら庭を眺めた。
そして、そのまま眠ってしまった。
気付くと1時間もたっていた。
これは、ある哲学者の庭園に関する言葉。
「物言うと我に向かって返事する」
庭園は自分を映す鏡なのかもしれない。
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