2014年5月10日土曜日

甥の3年

第38回全日本少年サッカー大会の予選が始まった。


職場にポスターが貼ってある。


10番を付けた少年の後ろ姿だ。


その姿が甥にとてもよく似ている。


甥は3年前、小学5年生のときに、この大会で優勝した。


試合にこそ出なかったが、5年生で唯一ベンチ入りした。


翌年6年生で出場したときはフル出場したものの常にマークが3人付き、たしか県予選の決勝で破れた。


わずか3年前のことである。


まさか3年後に、サッカーどころか歩くこともできなくなるとは…


いけない、こんな悲観的になっては。


甥は、またサッカーをする、サッカーの名門校に入ると言って、きついリハビリを続けている。


周りが諦めたような言動や考えをしてはいけない。


また歩けるようになる、ピッチを駆け回れるようになると信じて、待つのだ。


甥は強い。


きっと歩けるようになる。

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