2010年1月9日土曜日

京都の魔力

前述の本「心の掃除の上手い人、下手な人」にこんなことが書いてあった。

『自分を好きでなければ、幸せにはなれない』


何を隠そう、私は自分を好きじやない。
かなり深刻な自分嫌いで、人に褒められても素直に受け入れることができない。
何か裏があるんじゃないか、からかってるんじゃないかと疑ってしまう。


昨年の夏に京都へ行ったときのこと。
白川のほとりを歩いていたら、修学旅行中らしき高校生の男の子2人とすれ違った。
すると「今の人かわいい」と言ったのが背後から聞こえた。
タイミングから推して、明らかに私のことなのだが、私はからかわれてると思った。
それで聞こえてないフリをして、一心不乱に先を急いだ。


翌日、嵯峨野へ行った。

常寂光寺に向かって歩いていると、大学生くらいの男子旅行者4人とすれ違った。
そのうちの一人がまたもや「今の子、近くで見てもかわいかった」と言ったのだ。
一瞬、聞き間違いだと思った。
しかし耳の記憶を辿ってみても、やっぱりそう言っていた。


昨日に続き、今日までも。。
どうやら私は、京都の旅行客に好かれる顔立ちらしい。
真剣にそう思った。
重症である。


京都好きを自負している女優の羽田美智子さんが、著書にこんな経験を書いていた。

初主演映画を太秦で撮影していたときのこと。
不慣れな現場で精神的に参ってしまい、顔にもそれが現れていたそう。
見兼ねた女性スタッフが、撮影が休みの日に羽田さんを鞍馬寺へ連れて行ってくれた。
鞍馬寺はパワースポットとして知られている。
その影響か、翌日、映像監督さんから見違えるほど顔が輝いてると言われたそうだ。


京都は古い都市である。
至るところに寺があり神社がある。
だから街自体がパワースポットと化してるんじゃないだろうか。


きっと昨夏に私がかわいいと言われたのも、京都の持つ強大なパワーの影響に違いない。
それでも時間がたつにつれ少しは嬉しいと思い始めた。
まんざら私はブサイクでもないのかも…と。
私も輝きと自信を取り戻すため、近いうちまた京都へ行こう。

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