前述の本「心の掃除の上手い人、下手な人」にこんなことが書いてあった。
『自分を好きでなければ、幸せにはなれない』
何を隠そう、私は自分を好きじやない。
かなり深刻な自分嫌いで、人に褒められても素直に受け入れることができない。
何か裏があるんじゃないか、からかってるんじゃないかと疑ってしまう。
昨年の夏に京都へ行ったときのこと。
白川のほとりを歩いていたら、修学旅行中らしき高校生の男の子2人とすれ違った。
すると「今の人かわいい」と言ったのが背後から聞こえた。
タイミングから推して、明らかに私のことなのだが、私はからかわれてると思った。
それで聞こえてないフリをして、一心不乱に先を急いだ。
翌日、嵯峨野へ行った。
常寂光寺に向かって歩いていると、大学生くらいの男子旅行者4人とすれ違った。
そのうちの一人がまたもや「今の子、近くで見てもかわいかった」と言ったのだ。
一瞬、聞き間違いだと思った。
しかし耳の記憶を辿ってみても、やっぱりそう言っていた。
昨日に続き、今日までも。。
どうやら私は、京都の旅行客に好かれる顔立ちらしい。
真剣にそう思った。
重症である。
京都好きを自負している女優の羽田美智子さんが、著書にこんな経験を書いていた。
初主演映画を太秦で撮影していたときのこと。
不慣れな現場で精神的に参ってしまい、顔にもそれが現れていたそう。
見兼ねた女性スタッフが、撮影が休みの日に羽田さんを鞍馬寺へ連れて行ってくれた。
鞍馬寺はパワースポットとして知られている。
その影響か、翌日、映像監督さんから見違えるほど顔が輝いてると言われたそうだ。
京都は古い都市である。
至るところに寺があり神社がある。
だから街自体がパワースポットと化してるんじゃないだろうか。
きっと昨夏に私がかわいいと言われたのも、京都の持つ強大なパワーの影響に違いない。
それでも時間がたつにつれ少しは嬉しいと思い始めた。
まんざら私はブサイクでもないのかも…と。
私も輝きと自信を取り戻すため、近いうちまた京都へ行こう。
0 件のコメント:
コメントを投稿