2013年7月21日日曜日

大相撲名古屋場所 その2

安美錦関は、西の3枚目で6勝9敗の負け越し。


弟弟子の宝富士が東の7枚目で9勝6敗。


かろうじて、宝富士に番付を越されずに済むか。


負け越しはしたものの、脇腹を負傷する前の横綱白鵬を土俵際に追い詰め、稀勢の里にも良い相撲を取った。


とはいえ、安美錦関自身がインタビューで語ったように、勝たなきゃ意味がない。


右膝に加え、右肘も傷めたらしく、最後の詰めが効かないのだろう。


しかし、引退の文字が見え隠れするにはまだ早い。


もっと精進して、産まれてくる子供に土俵での勇姿を見せてほしい。


けっぱれ、お父さん!!

大相撲名古屋場所

15日間というのは長いようで短い。


名古屋場所も、あっという間に終わってしまった。


今場所、なんと言っても注目は、稀勢の里の綱取りだった。


しかし、残念ながら前半で早くも消滅。


昨日一昨日と両横綱を破り、来場所に綱取りの望みをつなぐかに見えたが、今日の琴奨菊戦で腑甲斐ない負け方をし、それもなくなった。


綱取りは、また振り出しに戻った。


なんとなく、稀勢の里は横綱になれない気がする。


今のままでは多分、万年横綱候補だろう。


大関のときみたいに、ライバルに先を越されて尻に火が点いたら奮起するんじゃないだろうか。


でも、横綱になることが全てではない。


魁皇は運悪く横綱になれなかったけど、その代わり歴史に名を残す立派な大関になった。


短命で記憶に残らない横綱よりも、息の長い人気者の大関のほうがよほど素晴らしい。


稀勢の里よ、横綱昇進は諦めて、第二の魁皇を目指して頑張ってくれ。


お疲れさま。よく頑張ったよ。ありがとう。

2013年7月7日日曜日

かごめかごめ

七夕について調べていたら興味深い話に行き着いた。


七夕の神事は、ほとんどが7月7日午前1時に行われるらしい。


この7月7日午前1時のことを「夜明けの晩」と言うそうだ。


「夜明けの晩」


そう、「かごめかごめ」の歌詞に出てくる謎の時間である。


 「かごめかごめ」

かごめかごめ
籠の中の鳥はいついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀がすべった
後ろの正面、誰


ということは「かごめかごめ」は七夕の歌なのか?


そう思って読んでみると、籠の中の鳥は、天の川を架けるカササギを指すように思える。


織姫か彦星のどちらかが問う。
「籠め、籠め。
籠の中の鳥はいつ出るの?」
「夜明けの晩に」


また、籠の中の鳥は、離れた家に閉じ込められ「籠の鳥」にされている織姫と彦星のことも示唆しているかもしれない。


ここまでは順調に辻褄があったのだが、問題は後半である。


鶴と亀、後ろの正面が、七夕に結び付かない。


そこで「かごめかごめ」について調べてみると、後半部分ができたのは明治以降らしい。


元々の歌詞は違っていて、文献に登場する一番古い歌詞の後半はこうである。


つるつるつっぺった
鍋の鍋の底抜け
底抜いてたもれ


これが茨城県発祥の歌かどうかわからないが、
茨城県の方言で「つっぺる」とは「川などに落ちたりはまる」ことらしい。


深い夜は「夜の底」と表現されることから、底を鍋の底と見立てて「鍋の底を抜く=夜が明ける」ことを表しているのではないか。


「底抜いてたもれ」は「底を抜いてください」の意で、万物を司どる天帝、自分たちを引き離した天帝に対して「夜を明けてください」と頼んでいるのではないか。


つまり、後半の歌詞の意味はこうではないだろうか。


「天の川にはまってしまった
夜よ、明けてくれ
(天帝よ)夜を明けてくれ」


天の川に溺れて死ぬよりは、一年に一度でも会えるほうがいいということか。


ちなみに「かごめかごめ」の歌が書かれた最古の文献は、浅草の修行僧が書いた「竹堂随筆」である。


それから、別の童謡にこういうのがある。
「鍋、鍋、底抜け。底が抜けたら帰ろ」