やっぱり２代目

一周まわって、やっぱり２代目だ。

メルアドを交換した同僚がミスを連発した。
原因は彼の我の強さ。

数ヵ月前に異動してきた彼は、自分のやり方を変えようとしない。
理由を説明して、既定のやり方のほうが効率がいいしミスを防げると説明しても、変えない。

２代目も我は強い。
ただし、２代目の場合、全責任を自分が取らなければならない。
経営者だから。
我を通した分、全て自分に返ってくる。

一方、メル友の同僚は違う。
責任は会社が取る。
最悪の場合は彼も始末書を書くが、たかが紙切れ１枚書くだけだ。
彼自身は痛くもかゆくもない。

昨日は、彼のミスに振り回され、私はブチギレた。
怒りを露にできないほど腹が立った。
ムシャクシャして飲みに行きたいと思ったし、２代目に聞いてほしいと思った。

でも…

こんなにムシャクシャしていたら、きっと２代目に対して暴言を吐いたり八つ当たりしてしまう。
イヤな思いや悲しい思いをさせてしまう。
そんな思いはさせたくない。
大切に思えばこそ、傷付けたくない。
何か一言でも口にすると、そのたった一言で２代目を傷付けてしまうんじゃないか、それが怖くて、２代目とは口をききたくないと思った。

そこでハッとした。

少し前、２代目が「口をききたくない」と言ったのは、そういう気持ちからだったのかもしれない。

わざわざ会社から出てきてまでそう言ったのは、そういう思いがあったからかもしれない。

私を傷付けたくないから…

そのあとも口をきかないままなのは、きっかけを逃しているだけだろう。
自分から言った手前、何事もなかったように話しかけるのは、そうとう図太いか無神経でない限りできない。

私もちょっと意地になってしまって、タイムラインを非表示にしたり、２代目が会社の前を通ってアピールしても無視した。

明日は私の誕生日だけど、２代目からはきっと何もないはずだ。
おめでとうメッセージで冷戦解消なんてタイプじゃない。
逆に、敢えて無視する。

冷戦解消のきっかけは私が作るしかない。
京都旅行のあと、おみやげを持って２代目行きつけのbarにでも行くか。
バカのふりして、「は～い、これ、京都のおみやげ～(^o^)」なんて言いながら。