2016年7月12日火曜日

いづこを偲ぶ

「伊勢集」より

物いみじうおもひはべりしころ

わびはつる 時さへ物の かなしきは いづこをしのぶ 涙なるらむ

【訳】
くよくよと悩んで疲れ切ってしまった時でさえ、何となく心が悲しいのは、どの人を偲んで流す涙ゆえなのだろうか。

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自分でもいったい誰を本当に想っているのか、わかりません。

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