片想いの賞味期限は1年だそうです。
1年たつ前に、沐浴男のことは、どうでもよくなってしまいました(笑)
万葉集から片想いの歌。
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思わじと言いてしものを はねず色の うつろひやすき 我が心かも
(第4巻657番、坂上郎女)
【訳】
もうあなたの事を考えるのはやめとうと思ったのに、また、あなたを想っているわ。
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思へども 験もなしと知るものを 何かここだく 我が恋ひわたる
( 第4巻658番、坂上郎女)
【訳】
どんなにあなたを想っても仕方がないとわかっているのに、どうしてこんなに恋しく切ないんでしょう。
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思ふらむ 人にあらなくに ねもころに 心尽くして 恋ふる我かも
(第4巻682番、大伴宿禰家持)
【訳】
私を思ってくれる人でもないのに、繰り返し繰り返しあれこれと尽くし、片思いしています。
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つれもなく あるらむ人を 片思に 我は思へば 苦しくもあるか
(第4巻717番、大伴宿禰家持)
【訳】
私に関心がなくつれないあなたに片思いしている私は、苦しくてどうしようもない。
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夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ
(第8巻1500番、大伴坂上郎女)
【訳】
夏の野にひっそりと咲いている姫百合のように、相手に伝わらない片思いの恋は苦しいばかりだわ。
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